こちらは、ペラ(Pella)社製のダブルハング・サッシです。
13年前に新築施工されたものですが、上側の建具(障子)本体
の下枠部分のアルミ被覆材が、内部の木部腐食により脱落してきて
しまったそうです。
一番下のアルミ板だけでなく、建具の木製下枠も側枠から外れて
いる状態ですから、ここまでなるには相当な時間が掛かっていると
思われます。
この部分以外は新品のように傷みがない状況のようですから、
もう少し早めにご相談頂いていれば、修理も簡単なもので済んでいた
かも知れません。
ペラの古い窓は、比較的雨や結露に弱かったように思いますから、
防水塗装や外部のコーキング処理をしっかりやらないと、こういう
トラブルは避けられないと思います。
ただ、アルミクラッドの輸入木製サッシで防火認定を取得した先駆けは
Pellaでしたから、防火・準防火の都市部の輸入住宅ではよく使われた
サッシでした。
最近のペラの窓については、雨仕舞が悪いという噂をあまり耳に
しませんから、改善されたようにも思いますが10年以上前の
ものについては、注意が必要です。
先程述べたように、塗装やコーキングをやり直したり、雨の次の日
にはサッシを開けて木部を乾かすようにして下さい。
まだ雨が付いているようなら、雑巾で軽く拭き取ることも大切です。
今回のものは、建具を新しいものに交換すれば元に戻るはずですが、
そうならないように皆さんもメンテナンスを心掛けて下さいね。
自然のものは手間・暇が掛かりますが、その分室内環境を
整えたり、結露を防止したりする役目を果たしてくれるのです。
いいものは、大切に使えば長持ちもしますからね。
輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
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外装のアルミや木部が脱落したダブルハング
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