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Channel: 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド
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いろんな要素が隠れています

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$住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド-回り階段のあるリビング



美しい北米の家のリビングですねぇ。輸入住宅の憧れる人
なら、誰しも素敵だと感じるのではないでしょうか。

写真を見る限り、それ程広いというリビングではありません。
幅はせいぜい4mくらいしかないと思います。

では、何故広く伸びやかに感じるか?

その理由は、リビング全体が吹き抜け空間であることです。

屋根の傾斜に合せて作られた天井も然程の高さではない
ですが、階段の角度とうまく合っていて、上り下りにも
ストレスはありません。

また、無意識に広さを感じる理由には、壁や天井などの
インテリアの白さもあるはずです。膨張色ですから
やはり圧迫感は少なくなるんですね。

インテリアを素敵にしている要素は、使っている色の
バランスがあります。

白の他に、黒に近いダーク・ブラウンをコーヒー・テーブルや
フローリング、チェスト、階段手摺等に使っています。

また、イスのファブリックや下に敷かれたラグの色を
薄いクリーム・ベージュにしています。

白を色として認識しないというカラー・コーディネーターも
いますから、現実このリビングは2色しか使っていないと
言えるかも知れません。

部屋に使う色は、3色以内に抑えるのがコーディネートの
基本ですから、皆さんの目にも美しく見えるのです。

勿論、ここにお花などビビッドな色のものを1つ置くのも
部屋のアクセントとしての隠し玉です。

階段は、狭い空間で一気に上がっていく為に、90度の曲がり
部分で3段稼いでいます。ここは、急激に高く上がっていく
ところですから、階段手摺もグースネック4ライザーと
呼ばれる垂直上がりに近い部材が使われています。

日本ではなかなか見られないデザインですから、こうした
施工の仕方を知らない輸入住宅ビルダーも多いですね。

こうして階段スペースもコンパクトにしていますから
リビングにおける階段の割合も少なくて済んでいるという
のも見逃してはいけません。

また、階段手摺もバラスターと呼ばれる棒状のものを
使っていますので、視線を遮らないのもいいですね。

プランや施工に手間・暇を掛ければ、限られたスペースでも
広さや美しさを感じるインテリアに出来るのですが、
それにはセンスと時間と少しのお金が必要です。

そこには、お金では買えない価値があると思います。
だから、パートナーとなるビルダー選びは大切なんです。


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