
こちらは、2階のバルコニーに出る為のアンダーセン(Andersen)製の
スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)。
写真は、その敷居(ボトムレール)部分を撮ったものですが、室内側の木部に
雨が入り込んだ時に出来た雨染みが写っています。
台風のような雨風が強い時に、レール部分に水が溜まってそれが敷居部分を
越えて入り込んでくるということがありますが、それで出来たものだと
思います。
一時的に雨が入っただけで、木部自体が腐ってきた訳ではありませんが、
こういうことが何度も起きると木が腐食してきますから注意が必要です。
気密性が国産サッシに比べて高い輸入サッシでは、隙間が少ない分注射器の
針先のように水が小さな隙間目掛けて勢いよく入り込んできます。
ですから、そうした雨を外に逃がすような排水口がサッシ枠に設けられて
いるものもあるのですが、雨が逃げていく部分が砂やゴミや油汚れで
塞がれてしまっていると、水は室内側へ向かうしか方法はありません。
写真をご覧頂くと、枠内のレールにそうした汚れがあるのが分かります。
こうなる前に、普段からサッシの下端をハケで掃いたり掃除機で吸ったり
してきれいにしておくことは重要です。
また、排水口の中にもゴミが溜まっていないか確認して、必要あれば
ブロワーか高圧洗浄機で穴を明けてやることもいいでしょう。
それでも雨風が強い場合は、排水口では処理しきれない状況になる
かも知れません。その時は、レールの外側に雑巾や長細い布を敷いて
雨風の勢いを弱めてあげましょう。
建物は自然の摂理に基づいて造られています。それを常に意識して
不具合を未然に防ぐ方法を常に考えるようにしたいものです。
その第一歩が、掃除や家の整理であることは忘れるべきでありません。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。