
こちらの写真は、マーヴィン(Marvin)社製ボウウィンドウの
ケースメント・サッシを開いた様子です。
多少古くなっただけで何の変哲もないように見えますが、サイドにある
窓枠の木部が剥がれてきているのが分かりますでしょうか。
長くマーヴィンのサッシを扱ってきましたが、室内側の側枠は木製ではなく
樹脂の枠の上に薄い木製のカバーを張ってあるという素材だったのは
知りませんでした。(尚、アンダーセンではそういう素材を知っています)
日本なら木目の印刷をして誤魔化すのでしょうが、本物の木をスライス
して張り付けてあるなんて、アメリカらしいと言えばアメリカらしい
と思います。
でも、そういう場合、本当の木で作ってもよさそうですが、耐久性など
を考慮した結果こうなったんでしょうね。
お客様としては、このままでは見栄えも悪いということで、交換をしたい
と希望されていますが、先日お知らせ記事に書いたように古いケースメントや
オーニング・サッシは既に製造を止めて廃番になっています。
ただ、そんな窓でも新しい形状のケースメントの部材を使って特注では
作ってくれるのです。
今回の枠材は、特注と言っても然程値段的には高くありませんが、建具
(障子)となるとベラボウな値段に跳ねあがってしまいます。
昨年だったらまだ古い建具も作ってくれていたのに、ちょっとの差で
残念なことになってしまう人もいるかも知れません。
何れにしても、不具合のある輸入部材は、出来るだけ早めに対処して
交換や修理をするように心掛けたいものですね。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。