
こちらの写真は、下屋の部分の屋根の一番高い場所です。
下屋とは、家の一部が平屋(1階建て)になっている屋根の部分を指します。
ここの下はキッチン空間になっていますが、随分前に雨が降った時、
天井から水がポタポタ落ちてきたそうです。
それが数年前のことで、それ以来漏れるようなことは起きていない
そうですが、今回屋根や外壁を塗り直しする際に家に不具合がないか
チェックすることになりました。
雨漏れということなら、屋根に取り付けられたトップライト(天窓)や
屋根材の割れや欠け、鈑金材の隙間といった場所から起きるものですが、
屋根に上ってみた限りそういう不具合はないようです。
こういう場合考えられるのは、キッチンで炊事をした際に出る熱い水蒸気が
屋根裏まで上がってそこで結露する状況です。
屋根は、冬場の夜には外気によって冷やされます。
そこに温められた水蒸気が接すれば、そこで水に変化して天井の上に
落ちてきます。
特にこちらは北側にある屋根ですから、強い風雨で雨が吹き上がってくる
ということはあまり考えられません。
20年前の住宅の多くは、換気口を設けて屋根裏を換気(通気)させる
ということを考えていない施工がされています。
そういったおうちでは、天井が黒くなったり、照明の縁から水が落ちて
きたりということが起きますから、雨漏れを疑うこととなります。
でも、よくチェックするとそれは小屋裏の結露の問題であることが多い
ですから、すぐに屋根の改修を検討することは必要ないかも知れませんよ。
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