
昨日今日と、一宮にある輸入住宅の和室を洋間に換える工事を行いました。
元々洋間使いの和室で、床が畳という具合だったのですが、飼っている
猫が畳で爪を研ぐということで、畳表がボロボロになってきました。
そこで、お客様から畳を外してフローリングに出来るかという相談を
頂き、今回厚さが15mmある無垢のオーク材を床に張ることになりました。
オークは広葉樹で非常に堅い木ですから、猫の爪くらいではビクとも
しませんし、例え表面に薄っすら傷が付いても、合板フローリングの
ようにアンコが見えるようなことはありません。
畳の厚みが55mm程度ありましたから、廊下の床と高さを同じにする
為には、フローリングの下地に40mm程度の垂木(たるき)を敷いて
高さを合わせる必要があります。
ただ、計算上はそれで納まるように思っても、実際の和室は場所場所で
微妙な寸法の違いが発生します。
それは、新築時に正確な寸法で造ったとしても、構造材が痩せてしまったり、
材料が乾燥等によって歪んだり曲がったりしてくる為、寸法に狂いが
生じるからです。
そういうことを調整しながら床のリフォームをしますから、それなりの
時間と技術が必要となります。
また、無垢の床材は、冬乾燥した時は収縮していますから、あまり
ガチンコできつく張ってしまうと、夏場の湿気でむくれてきてしまい
ますから、そこの加減も腕の見せどころ。
そうは言っても、生きた素材のものは、将来想定外の動きをすることが
ありますから、それを楽しむだけの気持ちも必要です。
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