Quantcast
Channel: 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3848

雨の少ない時期に直したい

$
0
0


今日は、三重県四日市市にある輸入住宅で輸入サッシの不具合チェックを
実施してきました。

建ってから30年近いおうちということで、いろいろとメンテナンスが
必要だろうということでしたが、ある意味予想通りという状況でした。

このおうちに使われているのは、マーヴィン(Marvin)社のアルミ
クラッドサッシ(木製サッシの屋外側をアルミの薄板でカバーしている窓)。

アルミは腐食に強く、カバーしていれば雨によって木も腐らないという
過信があるのですが、実際にはそういうことはありません。

勿論、そういうトラブルに対して、サッシ・メーカーも製品の改善を
行っている訳ですが、古いサッシを改修することはありません。

施工した工務店も、30年も前ということなら、輸入資材に対して
深い知識や経験もなく、不具合に対する予防策も用意していないのが
普通でした。

お客様も建築業者も輸入資材に対しては素人同然という状況の中、
輸入住宅ブームに乗ってどんどん家が造られたことで、100年の寿命が
あるはずの輸入住宅が10~15年でボロボロになったことは悲しいことです。

写真のサッシは、ペアガラスとアルミ枠との境目から雨が入り、それが
内側から建具(障子)の木部を腐食させました。

中から腐った木部は、開閉金物の動きに追随出来ず、木部の一部が
金物と一緒に千切れてしまったのが、この写真です。

こうなってしまうと、マーヴィンの場合は建具を新しいものに交換する
のが、最善の修理方法になりますが、木部が単に変色した程度であれば、
ガラス等の周囲の防水処理や木部の防水塗装を行うことで、救えるかも
知れません。

雨の少ない冬場ですから、梅雨の時期が来る前に不具合状況を確認の
上、修理計画を立てることが大切です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3848

Trending Articles