
室内側が木製のアルミクラッド・サッシと言えば、ペアガラスの割れや
曇りがあると建具ごと交換するというのが一般的です。
(因みに、樹脂製の輸入サッシは、ガラスのみの交換は可能です)
窓枠はそのままとは言え、建具を取り換えるとなると結構な費用が
掛かりますから、何とかガラスだけを交換したいというのは人情です。
でも、なかなかそういうことが出来ない木製サッシは多いのです。
ただ、そういった中でもペアガラスだけを交換出来るものが、一部ですが
存在します。
このサッシは、2003年頃に新築施工された際に取り付けられたハード
(Hurd)社のダブルハングなんですが、ガラスの周囲に押し縁と
呼ばれる木製のガラス押えが付けられています。
フィニッシュネイルと呼ばれる隠し釘で留められているもので、
釘を浮かせて細いガラス押えをうまく外すことが出来れば、ペアガラス
のみを交換出来るように作られているのです。
ただ、ハードのサッシと言っても、それ以前に製造されたものだったり、
このガラス押えを外す際に折ってしまったりすると、建具(障子)の
交換が必要になります。
(メーカーは、木製のガラス押えのみを供給することはしてくれませんから、
破損してしまうとそれを調達する手立てはありません)
また、建具とガラスはコーキング等の防水接着剤で密着していますから、
これを外すのは結構厄介ですし、ガラスを更に割って周囲に飛び散らせて
しまう恐れもありますから、作業には注意が必要です。
ペアガラスの交換には、ガラスそのものの大きさの確認をすることが
大切ですから、そういった点では寸法計測も正確に行うようにしたい
ものです。
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