Quantcast
Channel: 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3848

木枠の一部入れ替えしか方法はありません

$
0
0


豊田市のお客様からクレストライン(Crestline)製の輸入サッシが
腐ってしまったので、直せないかという相談を頂きました。

外装をアルミカバーで覆っているアルミクラッドの木製ケースメントサッシ
の建具なんですが、ご覧の通り下枠の木部が腐って半分なくなっています。

こんな状態ですから、建具の下端に付いていたウェザーストリップ
(気密パッキン材)も外れて、アルミカバーも浮いています。

こうなってしまうと、窓の開閉はまず出来ませんから、開かずの窓と
なってしまうのが普通です。

この原因は、窓ガラスとアルミカバーとの接点から雨が入り込んで、
カバーの下の木枠部分を腐らせてしまったというものです。

ガラスやアルミカバーの防水処理を定期的にやっていれば、こんなことには
ならないのですが、そういうアドバイスをしている住宅メーカーは、
まず存在しないというのが日本の現状です。

アルミクラッドのサッシメーカーでは、一般的に建具ごと交換するというのが
修理方法なんですが、クレストラインの場合は国内にはアフターサービス
をしてくれる代理店もありません。

ですから、新しい建具を調達するのではなく、木が腐った部分だけを
切り取って、新しい木枠を加工して装着するという方法以外に修理は
出来ません。(最後は、窓枠ごと全交換という方法もありますが・・・)

ただ、クレストラインの場合、構造的に雨仕舞がよくないという欠点が
ありますが、修理をしてもそういった欠点まで直せる訳ではないのです。

そういう点では、多少のリスクをご諒解頂いて、今後雨漏れが起きないか
定期的にお客様にチェックしていってもらうしかありません。

これを機会に、家のメンテナンスについて考え方を改めて頂いて、常に
手入れをすると共に注意深く家を見守っていってもらいたいと思います。

こういう時は、ほんと台風が心配ですね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3848

Trending Articles