
こちらは、サーマトゥルー(Therma-Tru)社のトランザム付きダブル
サイドライト玄関ドア。
豪華な玄関ドアですが、表面のグラスファイバーのパネルに塗られた
塗料が劣化して、黄色く変色しています。
通常10年毎くらいで塗り直しが必要ですが、随分と長く塗装をして
いなかったようです。
また、黄色く変色した塗料も美しい木目を出せる専用塗料ではなく、
ベタ塗りの塗料だったらしく、木目を出す為の凹凸が消えて平面的な
木目が薄い状態になっていました。
ここまで行くと、木目を出せる専用塗料を使っても、うまく木目が
出ないかも知れないという話をペンキ屋さんとしていたのですが、
取り敢えず表面の劣化した塗料を薄く剥がして、塗ってみようという
ことになりました。
塗った塗料の色は、ナチュラル・オーク。茶色ではありますが、塗料の色の
中では中間色という感じです。
慎重に丁寧に着色の塗料を塗ってみましたが、やはり多少木目の凹凸が
なくなっている関係で気持ち木目が薄い気もしますが、この状態としては
まずまずの出来ではないかと思います。
やっぱり、グラスファイバーのドアに木目を演出する仕事は、材料と職人の
センスがないとうまく出来ませんねぇ~。
この塗料は結構乾きが遅いので、着色しても次に塗るトップコート(クリア色
の着色塗装保護材)の塗料は1日置いてからしか作業が出来ません。
多くのペンキ屋さんは、ここで仕事を終えてしまうとまた1日現場に来て
作業をしなければなりませんから、半乾きでもトップコートを塗ってしまう
と思います。
でも、そんなことをすると、表面の塗料は乾いても下地の着色塗料は
乾きませんから、剥がれやすくなってしまうので危険です。
木目を長く維持する為の塗装であれば、何日か掛かっても手順通りに
作業を進める必要がありますよ。勿論、技術とセンスは必修です。
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