
福井のお客様から輸入サッシのペアガラスが内部結露を起こしたので、
ガラス交換が可能かどうか教えて欲しいというご相談を頂きました。
窓は、アメリカのアルサイド(Alside)製樹脂サッシです。
どうやらシングルハングサッシの下窓だけが内部結露を起こして、
付いた水滴に所々カビ(汚れ)が生えたという感じになっています。
こういう場合、建具の内側か外側にガラスを固定する為のガラス押えが
装着してありますから、それを外せばペアガラスを取り外すことは可能です。
ただ、屋外側にそれがあると、2階などの高い場所の窓では足場が必要と
なる場合がありますから、気を付けなければなりません。
(今回は可動する下窓建具ですから、窓枠から建具を外すことが出来れば
室内に持ち込んで作業が出来ますから、足場は不要です)
次に用心しないといけないのは、ガラス押えが劣化しているかどうかです。
樹脂サッシのガラス押えも樹脂で出来ていますから、20年以上太陽に
曝されていると紫外線で劣化を起こしているかも知れません。
そういう場合は、適切な道具もなく下手に外すと、ガラス押えが割れて
しまいますから、ペアガラスだけでなくガラス押えも海外から取り寄せる
必要が出てきてしまいます。
どこの窓でも使われている汎用部材であればいいのですが、アルサイド
だけの特殊なものだったりすると、入手が困難というリスクもありますから
慎重に作業を進めなければなりません。
輸入サッシのガラス交換を経験したことがないという建築業者さんや
リフォーム業者さん、お施主様であれば、やはり最初は作業に慣れた
専門家にお願いして、採寸調査・部材の手配・交換作業まで一括して
やってもらうことをお勧めします。
出張作業費が高いとおっしゃられるかも知れませんが、ガラス以外をも
破損させるようなことがあれば、反って費用が嵩んでしまうことを
忘れてはいけません。
勿論、作業手順に間違いがあれば、更にサッシの雨漏れを誘発する
ことにもなりますから、急がば回れですよ。
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