
以前、頭の丸いドライブ・イン・ラッチと写真のようにフェース・
プレートと呼ばれる金属板が付いたラッチがあるという記事を
書きましたが、これは取り付け方法の違いによって使い分ける
パターンのものです。
今回は、ドアノブの使い道の違いによって、ラッチの種類が
変わるというお話をしましょう。
(こんな話を書ける輸入住宅ビルダーって、日本にいるんでしょうか?)
写真をご覧頂くと分かりますが、クイックセット社のラッチは、
爪の部分の形状が左右のラッチで違います。
左のものは、爪の頭にちょんまげのような金属部品が付いて
いますよね。
実は、この部品は爪とは別々にも動きます。勿論、通常は爪と同時に
動いて、ドアを開閉するのですが、あることをしてこの部品だけを
引っ込めた状態にすると、出た爪が動かなくなります。
(ここでは詳しく書けませんから、会社に来て頂ければ
実物を使ってご説明致しますよ)
これは、ドアを閉めた状態の時にそうなるようにセットしますから、
ドアが閉めてある時に、外からラッチの爪を無理やり引っ込めさせる
ことが出来なくなるという訳です。
このちょんまげのような部品が、ラッチの爪をロックさせる機能を
持っているなんて、皆さんには分からないですよね。
こうした機能が全てのラッチに付いていたのでは、部屋に入る
のにも苦労してしまいますから、キーを差すタイプのドアノブ以外は
右側のラッチが使用されます。
Kwiksetのドアノブ用ラッチって、セキュリティに関して
至るところに細かい気遣いがなされているんですね。
ただ、これがちゃんと機能するには、ドアの建て付けや防水用・
気密用のシール・パッキン材であるウェザー・ストリップが
劣化していないこと、ドア枠側の穴の位置が正しいことなどが
条件となります。
こうしたことからも、家の定期的なメンテナンスや確かな技術、
輸入住宅に関する豊富な知識が大切なことが分かりますよね。
この記事を読んで同じ商品を使う真似は出来るかも知れませんが、
私たちと同じ知識と経験を基に施工することは出来ません。
さて、どこでも同じように家が建つと、これでもお考えになりますか?
こうした記事を読まれて、家づくりやメンテナンスの施工を希望される方は、ご相談下さい。
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