
とあるお客様から先週末にリフォームの相談を頂いた。
築7年の比較的新しい事務所なんだが、前のオーナーが
この建物を建てた際、昔の家?(事務所)に使われていた
引違いの戸などを流用して付けたらしい。
写真を見てお分かり頂けると思いますが、事務所には
似つかわしくない古いデザインの和室のガラス戸がいくつも
入っている。
それも古い和室の戸なので、高さも1.8mしかない。
これじゃあ、少々背の高い男の人では頭が当たってしまう。
確かにものを大切にする精神、「もったいない」は素晴らしい
のだが、お客様もいらっしゃる事務所にこれを使うのは、
デザインやセンスを売りにする業種では問題外である。
お客様は、夢をもって来社されるのであるから、この会社に
任せても大丈夫というところをアピールすることが大切です。
高いものを使えというのもどうかという議論もあるだろうが、
清潔ですっきりした状況を作り出すのには、このガラス戸は
少々みすぼらしい気がする。
そう、何を優先していくかというところが、間違っている。
節約を、デザインよりも優先すべき状況ではないのだ。
まあ、この戸だけでなく、いろんなところに建て主(又は
建築業者)の考えやセンスが見え隠れするものです。
この建物のリフォーム計画を立てるにしても、私たちの
デザイン・センスや生き方が試されています。