サイディングや塗り壁、レンガ積みといった外壁材とサッシとは、
少し離して取り付けることが建築の秘訣です。
ギチギチに接するように施工すると、地震などで構造体に歪みが
生じてしまった時に外壁材が窓を押して、窓自体も歪んでしまう
なんてことになりかねません。
そうなると、窓の開閉が出来なくなったり、窓ガラスが割れて
しまったりなんてことになってしまいます。そう、物事には
余裕や遊びってやつが必要なんです。
そこで、窓と外壁材との間に一定の隙間を空ける訳ですが、
そのままでは雨や風が入ってきてしまいますよね。
だから、防水の為にコーキングと呼ばれる練り物状の
水性ゴムを窓の周囲に塗っていきます。
乾くと弾力性があって、緩衝材としてもいい機能を果たして
くれるのですが、日差しや風雨に曝されるとその弾力性が
失われ、徐々に硬化を起してしまうのです。
まあ、人間が作るものには永遠の耐久性などあり得ない
ということですね。
硬化と同時に材料も縮んでくるのがコーキングですから、
材料がそれに耐えきれず割れてきてしまうんですねぇ。
ものがそれ相応の役目を果たす為には、その性質や寿命を
加味して考えなければいけません。
10年毎くらいで、そういう部分もチェックしてみて下さい。
そして、悪くなっていたら、コーキングを打ち直して下さいね。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、
ご相談下さい。
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窓まわりには隙間がいる
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