玄関ドアは常に人が出入りする処ですし、すきま風が入りやすい点では
気密性を上げておきたい場所でもあります。
そういった観点から、輸入ドアのドア枠には四方にウェザーストリップ
と呼ばれる気密パッキンが装着されているのです。
そして、雨が吹き込みやすいドア下の隙間に対処する為に、輸入住宅
ブームの際に建てられたおうちにはボトム・ウェザーストリップと
呼ばれる雨返し材(防風材)が取り付けられるのが普通でした。
ただ、この材料には長めのフィンがいくつも付いていて、これが
ボトム・シル(敷居材)に当たってドアの開閉に支障をきたすという
問題がありました。
そうした状況から、今ではこのボトム・ウェザーストリップ自体を
ドアには取り付けしないで、ボトム・シルに付けられたウェザーストリップ
だけで防水・防風・気密の性能を確保しようという方向になっています。
ただ、ドアの建て付け施工が悪かったり、長い間の使用でドアの位置が
正常な状況でなくなったりしてしまうと、これらの性能が発揮されない
ことにもなってしまいます。
当然、ウェザーストリップは緩衝材の目的もあり、ウレタン樹脂が
採用されていますので、そのうち縮んだり小さくなったりしてきます。
ですから、10年程度で新しいものに交換する必要もありますよ。
今でもボトム・ウェザーストリップは供給可能ですが、そういった
状況ですから、メンテナンスの際にはこちらは交換しない方向で
いった方がいいかも知れません。
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