昨日、岐阜県海津市の輸入住宅で玄関ドアの交換工事を行ったとの
記事を書きましたが、今日はそれを更に美しく、そしてきれいに
納める仕事をしてきました。
それが、一昨日当社の倉庫で仕上げ塗装を行った輸入玄関ドア用の飾り材を
取り付けるという工事です。
ドアの開口部を広げた為、レンガ・タイルをカットした木口(こぐち)が
露出して納まりが悪かったので、それを上からカバーするのが目的ですが、
こうすることで外装の防水性を確保出来ますし、何と言っても豪華さが
違ってきます。
当然、その手間や材料も多く掛かってきますから面倒も多いのですが、
手間が掛かっていると感じてもらえる仕事こそ、誰からも素敵と感じて
頂けるものだと信じています。
ギリシャ・ローマ時代のデザイン装飾ですから、それを出来るだけ忠実に
再現してこそ様式美が感じられると思いますから、細かな点も注意しながら
施工しています。
大理石を模した柱材の下には、「礎石」となるベースがなければいけません。
そして、その柱材の上にもキャップ(プリンス・ブロック)と呼ばれる
「まぐさ受け」が載せられます。
その上にはクロスヘッドと呼ばれる装飾された「まぐさ」がドア上の
建物重量を支えるのですが、これも元々石で出来ていましたから、
ピラスターよりも少し幅を広げて神社の鳥居のような安定感を演出します。
ギリシャ・ローマ時代の建物は、クロスヘッドの中央に「くさび石」の
キーストーンを入れることで石やレンガで出来た建物が崩れない構造と
なりましたから、これも安定感を出すアイテムと言えるかも知れません。
勿論、こうした材料は、全てウレタン樹脂で出来た装飾材ですから、
古代の建物ような機能がある訳ではありませんが、代々人間の脳に
刻み込まれた美しさへの観念は自然とこれを意識させるのです。
日本人のあなたにも、実はそれが刷り込まれているはずですよ。
こうしたことを知っていて建築するのと知らずに建てるのでは、
その完成度は自ずと変わってくると思いませんか?
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