
1月15日の産経ニュースで、日本のオオハリアリという在来アリが
アメリカで大繁殖して生態系に影響を及ぼしているという記事が
ありました。
よくあるのが、アメリカの生き物が外来種として日本の生態系を
破壊するというものでしたが、やっぱりその逆もあるんですね。
さて、オオハリアリですが、日本ではシロアリを主なエサとして
広く生息しているそうです。
つまり、シロアリにとってはこの黒アリが天敵という訳です。
こうした生態系があるから土壌は豊かになり、シロアリたちも
増え過ぎることもありません。
日本の家では、新築時にシロアリ被害を防ぐ為に防蟻処理を
することが標準になっています。
また、一旦シロアリが出たとなれば、家の中だけでなく、建物の周囲
の土壌にも駆除剤を散布することもしばしばです。
最近は、ホウ酸は人体に無害だと言って、それを塗る業者さんも
いるようですが、防蟻剤や駆除剤にしてもホウ酸にしても、
シロアリだけでなく有益な黒アリやミツバチなどの他の虫をも
駆逐しまう恐れがあることを忘れてはいけません。
勿論、家が食べられては大変です。でも、侵入したシロアリの巣
さえ根絶すればいいだけのことが多いのです。
天敵まで殺してしまえば、その空白地帯にまた新しいシロアリが
侵入してくることだってあるのです。
必要に応じて局所的にシロアリを駆除する必要はあると思いますが、
お住まいの皆さんもそういう意識を持って、シロアリに対応をして
欲しいものです。シロアリも生態系で大切な役割を果たしています。
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