
メーカー不明の樹脂サッシのケースメントです。
このサッシには、マルチロックという機能が付いていて、1ヶ所で
操作すると4ヶ所の位置でロックが掛かります。
白い矢印がロックレバーで操作する位置、赤い矢印が実際に
鍵が掛かる位置です。
お値打ちバージョンのサッシでは、操作箇所とロック箇所は
それぞれ1ヶ所。
それも操作がしやすいように、窓の下の方の高さにありますから、
窓の上の方が窓枠に十分引き込めないということが起こります。
つまり、窓の建具(障子)が、垂直になっておらず、建具の上部
が屋外側に倒れ込んだ状態で窓が閉まるということになります。
これを繰り返していると、建具のディメンションが徐々に
崩れてきて、そのうち鍵が固くなったり、ロックが出来ない
というトラブルにもなるのです。
そういう点では、マルチロックは防犯性や気密性が高くなりますし、
建具の歪みも極力抑えることが出来るので安心して使えますが、
絶対に歪まないという過信は禁物。
もしマルチロックに不具合が出ると、シングルロックより
修理部品の点数が多くなりますし、その分コストも掛かります。
日頃より窓の金物や気密パッキンの掃除や手入れを怠らない
ようにしたいものですね。
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