
こちらの写真は、マーヴィン(Marvin)社製ダブルハング・サッシの
ボトムサッシュ(下窓)です。
室内側の木枠が白く塗装されていますが、建具の下枠は完全に腐って
しまい、脱落を止めようと下枠とガラスとを養生テープで接着しています。
こうなってしまうと、この建具を新しいものと交換する以外に修理する
方法はありませんが、単に新しい建具を調達してサッシにはめ込めばOK
というものではありません。
本来、アルミクラッドの新しい建具は、室内側の木枠は無塗装の状態で
入荷してきます。
そこに塗装をする訳ですが、木の呼吸作用を止めない木部専用の塗料を
塗らなければなりませんし、それも屋外用の防水性能がなければなりません。
多くの住宅メーカーは、内装用の塗料を使って木枠を塗装するのですが、
それでは何ら防水効果はありませんし、ウレタンのような塗装をすると
呼吸作用を阻害します。
ですから、何でもいいから塗ればいいというものではないのです。
また、建具の屋外側ですが、ガラスの周囲にコーキング材で防水処理が
なされているのですが、アメリカ人の施工ですから結構いい加減に
やってあることもしばしばです。
また、アルミのカバーのつなぎ目に隙間が、空いていたりということも
あるかも知れません。
そういう点で、建具の外側についても装着前に再度防水処理を行うことが、
将来のトラブルを防ぐ最も効果的な仕事となります。
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