
一般的に輸入のアスファルトシングル屋根材は、天然の砂粒で色を出して
いる為、紫外線で劣化することは少なく、20~40年といったスパンで
色落ちすることはないと言われています。
写真の屋根材も、IKOというカナダのメーカーのもので、現地では40年の
色落ち保証がされています(カナダ国内での保証ですから、日本で施工した
ものには適用されませんが、耐久性という点では変わらないはずです)。
そういった点で、国内で広く出回っているコンクリートで成形して
表面を塗装したカラーベストのような屋根材(スレート瓦)のように
10年程度での塗替えは必要ありません。
ただ、それはアスファルトシングル屋根材そのもののことであって、それを
施工する為の付属資材(副資材)については、その限りではありません。
アスファルトシングル屋根材を施工する際は、ケラバ(妻屋根のエッジ部分)や
棟・屋根と壁との取り合いといった場所には、防水カバーとしての鈑金材が
取り付けられます。
鈑金材は、ガリバリウムで被覆された薄い鉄板ですから、おおよそ25年
程度は持つと言われていますが、場所によっては紫外線による劣化が進みます
ので、それに応じて塗り直しをしてあげないといけません。
写真の屋根は新築から22年程度経っていますが、屋根材自体は非常に
きれいな状態ですから、不具合がない限り特に何もしませんが、鈑金部分は
そろそろ塗装が必要です。
耐久性のある屋根材だとしても、その周囲の部材は必ずメンテナンスが
必要となりますので、注意をして下さいね。
安い塗装業者さんに外壁だけで屋根の塗装は必要ないとお願いすると、
屋根鈑金は全くメンテナンスしてくれないかも知れませんよ。
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