小さな木のピースを組み合わせて作られる輸入の木製ドア。
部分部分で使われる木が違いますから、木目の感じも微妙に違う。
そうした本物の木を1つひとつ人間の手で組み上げたのが、
この無垢の木のドア(ベイツガ製)。
北米でも1本100ドル以下の安物のハローコア・ドア
(中の芯が空っぽのフラッシュ・ドア)は存在します。
でも、そういったドアは長持ちしません。いや、長持ちしないのを
分かって、彼らは使っているのです。
何故なら、こうしたドアはデザイン・寸法が何年経っても同じ
なんです。そして、それはどこのメーカーが作っても同じ。
古ぼけたら、近くのホームセンターへ行って買ってくれば、いつでも
すぐに交換出来るのです。そういう合理的なシステムがあります。
それはそれでひとつの考え方でしょう。否定はしません。
でも、北米の100年以上経った価値のある家では使いません。
そう、そこには本物だけが持っている長い歴史が必要だからです。
私たち ホームメイドで施工するものは、やはり本物でありたい
と思います。木の肌の細かなざらつきや匂いが、そこに住む人の
五感に訴えかけるのです。
使えればいいというものではない、もっと他の何かが家には
必要ではないでしょうか。
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木の温もり
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