
輸入住宅の顔と言えば、やっぱりステンドグラス入りの
玄関ドアですよね。
通常、私たち ホームメイドでは、2種類の材質のものを使います。
1つは、オーソドクスな無垢の木製ドア。ベイツガ(Hemlock)や
米松(Douglas Fir)、オーク(Oak)をよく使いますが、風雨に
曝される南側や庇(ひさし)が十分に取れない奥行きしかない
ような場所には不向きです。だって、劣化が早いですからね。
そこで、私たちはもう1つの選択肢、ファイバーグラス製のドア
を使います。写真のものがそれですが、白く塗ったり、木目を
描いたりすると、美しいデザインの輸入住宅に仕上がります。
また、中身には硬質ウレタンの断熱材が入れられているんですね。
ファイバーグラスは、風雨による劣化もありませんし、湿気に
よる歪みも生じません。私たちは、自然素材に拘っていますが、
それも時と場合によって変化しなければいけないと思います。
長く愛する為には、デザインと寿命、手入れのし易さのバランスを
上手に考えることが大切です。
こうした輸入ドアに入っている洗練されたステンドグラスは、
単体では衝撃に非常に弱いものです。ですから、このステンドグラスを
外側・内側の両方からサンドするように強化ガラスが仕込まれています。
つまり、3重ガラスとなっていますから、断熱性と防犯性のアップや
掃除のし易さに寄与しているという訳です。
そして、輸入ドアの周囲には、飾りのモールディングを取り付けたい
という方も多いのではないでしょうか。
モールディングの基本は、頭飾りのドア・ヘッダー、その中央部に
入れるキーストーン、ドア・ヘッダーを支える柱のピラスターで
構成されます。
勿論、これは基本中の基本ですから、遊ぼうと思えばもっと
多くのデザインや組み合わせの中から選ぶことも可能です。
そういう素材が欧米では溢れています。
ただ、欧米には伝統的な納まりや決まり事というものも
存在します。これを外して適当な仕事をしてしまうと、
ただ派手なだけの田舎くさいデザインになってしまいます。
まあ、日本の伝統的なものでも同じですよね。
どんなことでも、勉強って大事ですよね。だから、どこの
輸入住宅ビルダーでもデザイン出来るということはないですし、
そこには本物のプロが必要となる訳です。