
こちらは、ミルガード(Milgard)の輸入シングルハングサッシ(下窓のみが
開閉する上げ下げ窓)から外してきたチャネルバランサー。
新築から25年お使い頂いたようですが、何年も前から窓の開閉がうまく
出来なくなっていたそうですが、そのまま使い続けてきたそうです。
窓の建具が傾いてしまい開閉が出来ない状況になってきた為、今回私共に
メンテナンスのご相談を頂きました。
こういう場合、その原因の多くがこのバランサーの不調にあるのですが、
まずは写真をご覧下さい。
上側のバランサーは、吊りバネと固定用の引っ掛けフックとをつなぐ吊りヒモが
完全になくなっており、バネ自体も錆びて動かなくなっている状態です。
写真下側のバランサーは、吊りヒモは付いているのですが、伸びて全く機能
していない状態です。また、吊りヒモを巻き取っているはずの小さな樹脂製の
滑車類が経年劣化で破損していますし、バネも錆が酷い状態です。
各部品が全て正常に機能して初めてバランサーがその役割を果たせるのですが、
複数の部品に不具合が生じていますから、これでは使いものにはなりません。
よく切れてしまった吊りヒモを新しいものに取り替えて使いたいという人が
いらっしゃるのですが、20年も経過したバランサーはヒモ以外も既に劣化が
進んでいますから、1つを直した所でまたすぐに何かが壊れるというトラブル
に見舞われます。
チャネルバランサーだけでなく、バランサーというものは消耗品ですから、
15年くらいしたら窓の両サイドに付いているものを両方交換してやることが、
家族が快適に過ごせる秘訣です。
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