2014年4月に消費税率が5%から8%に上がる。金額の大きな
住宅の購入を検討されている皆さんにとっては、増税前に
家づくりをしておきたいというのは人情ですよね。
だって、3000万円のおうちであれば、5%なら150万円、
8%なら240万円を消費税として納めることとなる。
つまり、3%の上昇で90万円も費用加算しなければいけなくなる
ということです。
取り敢えず、経過措置として今年の9月までに建築の契約を
済ませておけば、2014年4月以降に住宅の完成がずれ込んでも
消費税は5%のままでいいということらしいから、少し気が楽
ですよね。
一般的な住宅メーカーの場合は、契約から着工、そして竣工(完成)
までおおよそ4~5ヵ月程度ですから、逆算すれば10月契約でも
まだ間に合うかも知れませんが、ホームメイドのように輸入資材を
一からお客さんと決めていくような輸入住宅ビルダーは、半年という
時間を頂いても全然足りないなんてことが殆どです。
だって、レンガ積みやドライウォールの施工を含めて、ほぼ手作業
のオーダーメイドばかりですからね。
そういった意味では、お話を始めるタイミングの期限は、そろそろ
迫ってきているのかも知れません。
ただ、よく心して頂きたいのは、家づくりは慌ててやっては
いけないということです。仕事も荒くなりますし、デザインを
考える時間も少なくなります。
第一、需要が増える消費税前は、需要が供給を上回るでしょうから
国産資材の価格や施工賃の上昇も起こるはずです。
そういった費用が5%も上がってしまえば、消費税の3%アップなんて
問題外なんてことにもなるはずです。
そんな状況を考えれば、消費税が上がった後に需要が極端に
下がるはずですので、材料費を含めて値下げされる時を狙うのも
賢い選択となるかも知れません。
(こうなると、半分賭けですが・・・)
消費税問題だけでなく、アベノミクスによる景気の上下、
為替レートの動向、住宅ローン金利の状況、減税制度の拡充、
という複合要因で資金計画は決まりますから、誰でも一概に
この時期というものは難しいですね。
ならば、自分自身のライフサイクルから見て、今このタイミングで
という時が、本当は一番なのかも知れません。
私たちのような建築屋の口車に煽られないで、しっかりご自身の
計画を遂行することこそ素敵な家づくりにつながるはずです。
そうそう、運よく消費税のタイミングになりそうな方は、家本体
だけでなく、その後の外構工事についても契約に入れておくと
いいですね。9月以降に外構工事を別途お願いすると、来年の4月に
外構工事が終わった場合、それだけ8%の消費税が掛かってきますから。
ちょっとしたことですが、これもささやかな増税への抵抗です。
↧
新築・リフォームは、余裕を持って
↧