アルミの手摺の台座(笠木と言います)部分を養生用ビニールで
覆っているこのおうち。一体何があったのでしょうか。
実は、このベランダの床下である軒裏のつなぎ目から、雨水が
ポタポタ漏れるというのだ。
それで、この笠木があやしいのではないかということで、
他の建築業者さんが仮にビニールを巻いたということらしい。
実は、この笠木のすぐ下に内装用のモール材を飾りとして
取り付けてあるらしい。だから、用途外のモール材が日差しや
風雨で劣化してそこから漏れたのではないかと推測したようだが、
本当にそこが原因かどうかはもう少ししっかり調べてみないと
いけないかも知れない。
図面を見ると、レンガ・タイルの下地にはサイディングを施して
あるらしいから、外壁からの漏水はないように思うが、バルコニー
の水抜き用の雨樋が外壁から出ているところを見ると、その接続
部分は疑うべき場所のひとつだろう。
雨樋というのは、長年使っているとゴミや葉っぱで流れが阻害された
状況になることはよくあることだ。
完全に詰まった状態でないにしても、大雨で流量が多くなった時、
排水処理出来る量を上回って、オーバーフローすることがある。
そんな時だけに漏水すると、気付くのが遅くなるのだ。
あとは、バルコニーの床を防水する為のFRP(グラスファイバーで
強化された一体成型の樹脂防水)。
これが劣化して割れるとやはり漏水の原因となるから、15年程度
でFRPを上塗りする必要がある。
何れにしても、決めつけることなくあらゆる選択肢から判断する
ことが大切なことは間違いない。
家の修理・メンテナンスでお困りの方は、ご相談下さい。
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バルコニーの雨漏り
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