私たちが施工するレンガ積みと他社で施工されるレンガ張り。
実際の納まりでは、どのように違うのでしょうか?
一番端的に分かるのは、窓の周囲と基礎まわり。
窓の周囲については、以前記事に書いた通り、レンガ積みは
レンガの厚み分窓が奥まって見え、レンガ張りは窓とレンガとが
ほぼ平面的に見えるのです。(詳細は、他の記事を参照下さい)
今回は建物の下の方にある基礎付近がどのように見えるか
ご覧に入れましょう。
まず、レンガ・タイル(カルチャード・ブリック)ですが、建物
の壁に張り付ける形になりますから、基礎から浮いた状態に
なります。
また、その厚み分だけ、基礎の表面よりもレンガが出っ張って
いるのがお分かりになりますでしょうか。
ブリック・タイルが宙に浮いた状態で尚且つ外側にはみ出した
感じですから、何とも不安定な状況だと思いませんか。
だから、モルタルなどの接着剤が劣化すれば、カルチャード・
ブリックは将来壁から脱落する危険性が生じます。
また、タイルのような重量物が宙に浮いた状態で壁に張り付いて
いる訳ですから、構造体への負担は非常に大きくなるんです。
さて、次に本物のレンガ積みの外壁ですが、写真にあるように
ベースとなるベタ基礎の上に載せていきます。
当然、ベタ基礎はレンガの厚みよりも幅がありますから、レンガの
壁の外側に基礎が出っ張って見えます。
また、下から積んでいきますから、浮いた感じは全くないですし、
レンガ自体が構造体から少し離して積んでいますから、構造体に
何ら負担を掛けていないというのも分かりますよね。
つまり、レンガ・タイル張りとレンガ積みとでは、納まりや
見え方も違えば、構造体への負担も全く違うのです。
だから、レンガ積み外壁は施工にお金や手間を掛けるだけの
ことがあるんですねぇ。
こうしたデザインの輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。
<関連記事>: レンガの厚みが分かりますか? (2015年4月12日)
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上に載せるか、上に張るか、で全然違う
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