輸入住宅ブームの時、日本の住宅会社は個性的なデザインや
よりお値打ちな価格のものを求めて、いろいろな資材メーカー
のものに挑戦しました。
ですから、その当時に建てられた家の多くには、こだわりや
楽しさが感じられるデザインが溢れていたように思います。
でも、そうした輸入住宅も20年近い時間が経って部材の破損や
劣化が目立つようになりました。
ただ、建てた住宅メーカーがなくなったり、詳細仕様書を施主に
渡していなかったりして、部材がどこのメーカーかも分からない
というトラブルが発生するようになりました。
そこで、今生き残っている輸入住宅ビルダーは、輸入商社が
代理店をしている有名メーカーの窓やドア、キッチンや水栓金具
しか使わなくなってしまっています。
これって、輸入住宅のデザインの固定化につながることですし、
無個性になる危険があるとも言えるのではないでしょうか。
確かに有名メーカーのものは、比較的簡単に手に入りやすい
とは言えますが、不具合や破損からは無縁ということはありません。
また、国内在庫のない部品は、壊れれば北米のメーカーから
輸入しなければなりませんから、納期に数ヶ月必要という
こともあるのです。
人間が作るものは、遅かれ早かれ必ずメンテナンスが必要です。
肝心なのは、不具合の起らない製品を探すことではなく、
万一に対処できるビルダーとの連携であることをお忘れなく。
輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。
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有名メーカーだって壊れます
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