
輸入の掃出しサッシは、ペアの強化ガラスが採用されている
せいか重量も100kgを超えるものが少なくありません。
そういった掃出しサッシのドアを開閉するには、少し力も入ります。
だからと言って、写真のように樹脂製のハンドルが割れてしまう
ということはないように思うのですが、実際にはハンドルの破損は
少なくないのです。
確かに10年以上使っていれば、樹脂の劣化もあるとは思いますが、
それ以上にドアの開閉が固くなって、それを無理に動かそうとして
ハンドルに負担が掛かってしまうという原因が大きいのではないか
と思います。
掃出しサッシは、開口部が大きい為、サッシの両袖の部分に大きな
垂直荷重が掛かります。
その為、サッシの下枠が「への字」に湾曲するなんてことが起きる
のです。そうなると、可動するドア下が水平でなくなりますから、
ドアの開閉がスムースにならなくなるのです。
また、掃出しサッシの上枠にも建物の重量が掛かるような場合、
上枠が下がってドア上に当たってくるなんてことも起きますから、
これもドアの開閉を固くする原因となります。
ドアの戸車にゴミが付着したり、戸車自体が摩耗するなんてことも
掃出しサッシの開閉を阻害する要因になります。
ハンドルの破損は、いろいろな要因が重なって不具合になっている
かも知れませんから、私たちのようなメンテナンスの専門家に見て
もらって、原因と対策を明確にしておくことが大切です。
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