
金曜日から蓼科のお客様の別荘に伺って、木製サッシのガラス押え(パテ)
等を交換しています。
今は亡きノルディスカヒュースが建てた輸入住宅に施工されたSP Snickerier
社製の三角に開く木製サッシです。
ガラスの周囲を防水する為に、粘土のような少し柔らかい材料でガラスを押えて
いるのですが、20年以上経つと材料に割れが生じて硬くなってきます。
そうなると、ガラスの周囲から雨が木部に浸入してきますから、長く放置
すると木が腐ってきたり、窓から雨が室内に漏れてきたりします。
硬化したパテをガラスの周囲から除去して、スウェーデンから直輸入した専用の
防水パテで打ち直す作業をしています。
ただ、この作業は本当に大変な手間が掛かります。
古いパテは、石のように硬くなっています。また、スウェーデン製の窓ガラスは
薄くて繊細ですから、僅かな衝撃で割れる恐れがあります。
力を入れないと古いパテは外れませんし、下手に力を入れるとガラスが
割れてしまいます。
勿論、専用の道具なども揃えた上で作業をしていますが、1日で建具4枚を
仕上げるのがやっとという感じです。
古い取付けビスも脆くなっていますから、ビス穴が舐めてしまったり、
ビスの頭がもげてしまったりもします。
特殊工具を使ってそれらを木製サッシから除去するという余分な作業も加わって、
掛かる時間は半端ない状況です。
こんなことが出来る専門家は他にいないでしょうから、やる以外ないですが・・。
明日作業を終えたら、一旦名古屋へ戻ります。
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