
クランクハンドルをクルクル回すと、建具が下の方から開いていく
オーニング・サッシ。
風通しはしたいけど、あまり外から見られたくない場所によく
付けられますから、浴室や洗面・トイレ、納戸などに施工される
ように思います。
そんなオーニング・サッシですが、今回はカナダ CWD社の樹脂サッシ
のトラブルです。
一見錆もなく状態がよさそうな開閉金物(オペレーター)ですが、
実は奥に隠れているギアの部分が削れてしまって、ギア同士が
噛み合わない状態になっています。
開く時には何とか作動するのですが、サッシを閉じる際には
空回りして建具が室内側に戻ってきてはくれません。
サッシの開閉が固くなった状態で、無理してクランクハンドルを
回していると、ギアに力が掛かって摩耗してしまったことが
原因です。こういうトラブルは、ケースメントでもよくあります。
ウィンドウヒンジやオペレーターといった金物については、
定期的に潤滑剤を塗布して、常にスムースに動く状態で
操作頂くのが基本です。
また、金物の周囲にゴミや砂などが付いていたら、掃除をして
あげることも重要です。
輸入サッシは、ちゃんとしたメンテナンスをしてあげれば、
それ程悪くなるものではありません。ただ、常に消耗するかも
知れないという意識が大切です。
性能が高くデザインも素敵な輸入サッシを長く使い続けたい
のであれば、お客様自身での手入れと専門ビルダーとの連携を
心掛けるようにしたいものです。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事を
いくつかご覧の上適否をご判断願います。また、
これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。